『ペンギンきょうだい ふねのたび』編集者インタビュー

ペンギンきょうだいシリーズ最新刊、『ペンギンきょうだい ふねのたび』。

編集担当のY氏への新刊インタビュー、いってみましょう!

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【広報】『ペンギンきょうだい ふねのたび』の紹介をお願いします。

【編集Y】
2007年5月に発売した、「ペンギンきょうだい れっしゃのたび」の続編です。
おねえちゃんと弟ふたり…ペンちゃんとぎんちゃん…が、3人だけで旅するお話です。

 

【広報】4年ぶりの続編ですが、どんなシリーズですか?

【編集Y】
前回はれっしゃにのって、おじいちゃん・おばあちゃんのうちに行きましたが、新作では、船にのって、おじさんとおばさんにうちへ行きます。
前回は舞台は日本の田舎のようなイメージでしたが、一転港から出発して辿り着いた島のイメージはハワイ。ハワイといっても、オアフじゃないですよ。ハワイ島です。
今回は、こんな旅したいな〜と思える、のんびり気持ちのよさそうな旅が体験できます。疲れたお母さんにもおすすめ。笑

 

【広報】気もちのよさそうな船ですが、実際にモデルがあるそうですね?

【編集Y】
工藤さんがハワイ島で地際に乗られた船がモデルだそうです。
こちらが実物↓
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絵本からとびだしたみたいな、かわいい船ですよね。実際にハンバーガーを船長さんがふるまってくれたそうです。素敵ですね〜。

 

【広報】表紙を見ると、ずいぶん色のメリハリがついたな、という印象なのですが、前作と比べて大きく変わったところがありますか?

【編集Y】
前作から4年たって、まずは絵に大きな変化がありました。
カラーインクを使っていらしたのですが、水彩がメインの画材になりました。
おかげで重ねて塗ることができるようになり、イラストに奥行きや抑揚が生まれ、今回の海のシーンなどは、とても美しいページになりました。
画材の変化とともに、使用する用紙も発色のよいものに変更されたそうです。
この変更により、全体がぐっと色鮮やかになりました。
この変化が本の内容にあっていたので、思い切って、印刷に使う本文用紙を前作よりも発色のいいものにあえて変更しました。

 

【広報】今回、サブキャラがとても際立っていると思うのですが、Yさんお気に入りはどれですか??

【編集Y】
ペンギンたちのきょうだい構成は、実は工藤さんの実際のごきょうだいと同じです。工藤さんは「おねえちゃん」なのですね。私は妹がひとりいるふたり姉妹。
それを知って工藤さんがシロクマ姉妹というサブキャラを入れてくれました。彼女たちの行動はいつも気になってます!
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(c)Noriko Kudoh

 

【広報】制作中のおもしろいエピソードをひとつ教えてください。

【編集Y】
海のシーンを描いているときに、ふとしたことからお互いが「サカナくん」のファンだというこが判明。
隠れた(てるわけじゃないけど)同胞を見つけて、その場でもりあがってしまい、最終的にはそうだ、海のページの監修をサカナくんに頼もう!というところまで、エスカレートしました。そうだそうだ、なんで気づかなかったたんだろう、これでサカナくんにあえるぞ!と。
しかし…お互い我に返ると、海中のシーンは1ページだけ……いや、やっぱり違いますよね……と冷静になったのでした。ぎょぎょ〜ですね。

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▲噂の「海のシーン」はコチラ

 

【広報】制作中で大変だったことはありますか?

【編集Y】
この制作はちょうど東北の震災に重なりました。余震の最中、揺れながら、描ききってくださったのが本作です。
大きな地震でたくさんの人がなくなり、事故で人と大地が汚されました。
悲しいニュースがとびかうなか、この本の中は楽園みたいにのんきで、愛にあふれてます。
工藤さんご自身も、不安なお気持ちが、この本の制作で癒されたとおっしゃっていました。

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【広報】そんな工藤ノリコさんの秘密を、こっそり教えてください。笑。

【編集Y】
工藤さんは気遣いの人。ほんとうに細やかです。制作もこつこつと職人気質に、きちんと〆切りを守ってあげてくださる。本当に感謝しかありません。
制作の間は規則正しい生活をおくられ修行僧のよう……なのですが、私と同じく工藤さんはお酒が大好き。作品が出来たときに二人でお祝いすると、時間を忘れて盛り上がってしまうことがありますね。
工藤さんはなかなかディープなスポットをご存じ。私、編集の仕事とはまた別に、その道で弟子入りする気持ちで、師匠についていきたいと思っています!

 

【広報】噂によると、すてきな販促物がたくさんあるとか。

【編集Y】
「けち」ではなく「エコ!」なしおりです。
重版するほかの本の余白を使ってるんですねー。かわいいです。
ボーダー柄のしおりのデザインは営業部からのオーダー。
すごくキュートにできあがったので人気がありますよ。
みかけた方はゲットしてくださいね!

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【広報】シリーズはまだまだ続きますか??

【編集Y】
まだまだ続きます。また3びきが、いろいろなのりものにのって、旅しますよー。
のりものが好きな子は次はなにかなーと楽しみにしてほしいですね。

 

【広報】ちなみに、この夏はどんなご予定ですか?

【編集Y】
今年もリアルバカンスはできなそうなので、「ふねのたび」でそのつもりになります!
本のモデルになってハワイ島はとてもよいところ。一度取材で訪れたことがあります。
あんまり気持ちのよい、パワーの感じられる場所だったので、工藤さんにぜひ行ってみてとおすすめしたのです。
あの旅から数年して、絵本の形で私の前にふたたびあらわれてくれました。
それが今夏一番嬉しいことでしたよ!もちろん休みもほしいですがね。。

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(c)Noriko Kudoh

 

【広報】最後に思いのたけをどうぞ!

【編集Y】
一見、なんてことはない、大きな事件のないほのぼのとした絵本です。
でも、そのほのぼのした世界を描くにあたって発揮される、工藤さんの力と愛情がはんばじゃないのですよ。それがきちんと絵本に出ていると思っています。
このシリーズは今後も、いかなるときも、のんきにいきます。そんな気分にふとなりたくなったら、ペンギンたちと一緒に旅にでましょう!

PROFILE

写真: 工藤ノリコ

工藤ノリコ

1970年、神奈川県生まれ。絵本作家・漫画家。旅をするのがだいすき。ジャングルに魅せられ、ボルネオ島を何度も訪れる。自身も「ペンギンきょうだい」と同じく、姉と弟のきょうだいで育つ。絵本に「ペンギンきょうだい」シリーズ(ブロンズ新社)、「ノラネコぐんだん」シリーズ(白泉社)、「ピヨピヨ」シリーズ(佼成出版社)、「センシュちゃんとウオットちゃん」シリーズ、『ジャングルの王さま』(ともに偕成社)、読み物に「マルガリータ」シリーズ(あかね書房)などがある。

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