「ぼくのニセモノ」デザイン担当日記(その1)

こんにちは。『ぼくのニセモノをつくるには』で彩色とレイアウトを担当した伊藤です。

ヨシタケさんと編集担当の沖本が、何度もラフをやりとりして本の内容をかためたあと、ヨシタケさんがいよいよ本描き(原画を描くこと)に入ります。
その本描きができあがってからが、私の仕事のスタートです。

まず、ヨシタケさんから送られてきた本描きに、パソコンで色をぬります。
その後、本文をフォントでいれて、漢字にはふりがなをふり、イラストの位置を本文にあわせて少しだけ移動…といったレイアウト作業をします。

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「りんご」も「ニセモノ」も線画を描いている人と、色をつけている人が別々という絵本ではちょっと珍しいつくりかたをしています。
なので、ときどきこんなことが起こります。

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絵をちゃんと理解していないと、色をぬることはできないものです。
そして、時として潔く「ぬらない」と決めることもあります。(ゴチャゴチャしてしまって、わかりにくくなってしまうので)

ぬったあとでヨシタケさんに確認していただくのですが、とても寛大なヨシタケさん、修正するところは本当にわずかでした。
自由にぬらせていただいたおかげでのびのびとイメージをつくっていくことができたのです。

社内ではみんなが難しげな数字や専門用語を操って仕事をしているのに、「ここは何色がいいのかなー 緑かなー 黄色かなー♪」と遊んでいるようにしか見えない仕事風景。

原画アップから、印刷所に入稿するまでの約1ヶ月間、贅沢なぬり絵をとことん楽しんだのでした。

PROFILE

写真: ヨシタケシンスケ

ヨシタケシンスケ

1973年、神奈川県生まれ。絵本デビュー作『りんごかもしれない』で、MOE絵本屋さん大賞第1位、産経児童出版文化賞美術賞、こどもの本総選挙第1位。『このあと どうしちゃおう』で新風賞、『ころべばいいのに』でけんぶち絵本の里大賞・大賞、『もう ぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など、数々の賞を受賞。世界中に読者が広がっている。ほかの著作に『ぼくのニセモノをつくるには』『ぼくはいったい どこにいるんだ』『まてないの』(以上、ブロンズ新社)、『あきらがあけてあげるから』(PHP研究所)、『あんなに あんなに』『その本でした』(後者は又吉直樹との共著/ともにポプラ社)、『かみはこんなにくちゃくちゃだけど』(白泉社)、『メメンとモリ』(KADOKAWA)など多数。

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